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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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ここで重要なのは,吉とか凶というのは,個々の出来事ではないということである。いくつもの出来事から共通した何かとして取り出されたものなのだ。縁起とか幸運,ツキなども同じである。それらは,実体としてあるものではない。それらは,具体的には個々の出来事として姿形をあらわすのだが,そのあらわれたもの自体が吉とか幸運とかツキなのではない。個のレベルと集合のレベルを混同してはならない。
 この,いままで類型と呼んできたものを,占いでは「相」と呼ぶのだと考えられる。吉や,縁起やツキ,血液型や星座,それらは諸要素の集まり全体の表情,相貌,英語で言えばアスペクトのことであり,相の名前なのである。そして,相としてとらえるということは,その要素集合は無秩序ではなく,ランダムでもなく,規則や法則があるととらえることである。

板橋作美 (2004). 占いの謎:いまも流行るそのわけ 文藝春秋 pp.47-48
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