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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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どこのグループに所属するか

二週間ほど前の授業で,「創作ダンスはグループで練習して発表してもらうので,とにかくクラスで三つの班を作ってください,はいはじめ」と先生が手を叩いたとき,一瞬で空気が張り詰め,全女子が頭をフル回転させたのがわかった。三つの班ってことは六人ずつ,私のグループは四人だから,あとふたりどっかから引っ張ってくるとして,と,梨紗が考えているのが丸わかりだ。くだらないかもしれないけど,女子にとってグループは世界だ。目立つグループに入れば,目立つ男子と仲良くなれるし,様々な場面でみじめな思いをしなくてすむ。だって,目立たないグループの創作ダンスなんて,見ている方までもみじめな思いになる。どこのグループに属しているかで,自分の立ち位置が決まるのだ。

朝井リョウ (2012). 桐島、部活やめるってよ 集英社 No.1541 (Kindle)
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