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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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ダーウィン流進化論の根本原理

 自分がこうして生を受けているのはなんて幸運なんだろうかと,考えたことはあるだろうか。かつて現れたすべての生物の99%以上は子孫を残すことなく死んでいる。あなたの祖先にあたる人は誰一人この負け組には入っていないのだ。何たる勝者の家系の出か。(もちろん同じことが,フジツボや草やハエにもいえるのだが。)しかし実態はもっと不可解なのである。進化というのは不適格者を除外することで働いていると私たちは習ってこなかっただろうか。そのデザイン上の欠点のために,こうした敗者は「自分と同じものを複製する前に死んでしまうという,哀れだが称賛に値する傾向にある」(Quine, 1969, p.126)。これがダーウィン流進化論の根本原理である。

ダニエル・C・デネット 山口泰司(監訳) (2001). ダーウィンの危険な思想 生命の意味と進化 p.288
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