忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

突然の出現?

この新しい議論において,ある研究チームは「5万年前に現生人類が突如として現れた」と主張している。「生き残りに有利な突然変異の副産物として,行動の完全な現代化と,現代人の地理的拡大が生じたと考えるのは,まったく理にかなっている」と言うのだ。だが私はこの考え方に納得がいかない——私たちの祖先を一挙に現代的にした突然変異の証拠が皆無だからだ。それよりも,現生人類のものと識別できる行動が徐々に現れたというほうが,より説得力がありはしないだろうか。

クライブ・フィンレイソン 上原直子(訳) (2013). そして最後にヒトが残った 白楊社 pp.104
(Finlayson, C. (2009). The Humans Who Went Extinct: Why Neanderthals Died Out and We Survived. Oxford: Oxford University Press.)
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]