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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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飛び道具

技術の進歩としてもてはやされるものに,現生人類による飛び道具の製作がある。だがそのような技術は,更新世中期のヨーロッパにいた屈強な動物たちに対しては,ほとんど役に立たなかったことだろう。そうした動物を倒すにの必要だったのは,体力,したたかさ,協力関係,そして獲物に接近することだった。ネアンデルタール人が接近をいとわなかったのは,彼らが現代のロデオ騎手に匹敵するけがを繰り返し負っていた痕跡からも明らかだ。ネアンデルタール人が肌の触れ合う距離で獲物を相手にしたのも珍しいことではなかっただろう。

クライブ・フィンレイソン 上原直子(訳) (2013). そして最後にヒトが残った 白楊社 pp.162
(Finlayson, C. (2009). The Humans Who Went Extinct: Why Neanderthals Died Out and We Survived. Oxford: Oxford University Press.)
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