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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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DSM-IIIは1980年に発表されて以来,アメリカでは医学教育での使用を義務付けられ,教科書にも記載された。ただし,あくまでもアメリカ国内の診断基準であり,他国の精神医学がすぐに直接的な影響を受けたわけではない。それが日本を含む世界の精神医学界を左右するようになったのは,アメリカの権威ある医学雑誌がDSMを使用する論文の投稿を求めるようになり,臨床はともかく,医学研究ではDSMを使わざるをえなくなったためだ。DSMが世界の精神医学の共通言語,つまり,コミュニケーションのツールとして必要とされるようになってきたのである。

最相葉月 (2014). セラピスト 新潮社 pp.237
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