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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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行為障害

 小さな子供を童話の世界に生きているかのように理想化したがる人がいるが,子供にも苦しみやつらいことはたくさんある。そのうえ要求されることもたくさんあり,ほとんどの子供はそれを素早く感じ取って従っているのだ。そして,どんな子供でも時どき“悪いこと”をする。2歳くらいになれば,早くも自我が芽生え始めて反抗期が訪れるが,それも正常な心も発達の過程なのである。
 ところが,いつまでたっても“悪いこと”ばかり執拗にくり返し,ひとつのことばかりでなくさまざまな種類の“悪いこと”をするとなると,それはノーマルとは言えなくなってくる。その状態には「行為障害」と呼ばれるものがあてはまる可能性がでてくるのだ。

ドナルド・W・ブラック 玉置 悟(訳) (2002). 社会悪のルーツ ASP(反社会的人格障害)の謎を解く 毎日新聞社 p.71
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