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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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「させられた」研究

指導者は,話の流れを整理したり,飛躍しているところを論理的に組み立て治す手助けをしたり,話を聞いた印象や感想を伝えることはできる。だが,最終的には,テーマは研究する人の口から,その人なりの表現をもって表現され,それが読む人に伝わるような形に書かれない限りは決まらない。指導者が,あまりの決まらなさに業を煮やして,勝手に研究テーマを決めたら,悲劇はそこから始まる。他人から「させられた」ことに対して,人は驚くほど受動的で,被害者意識を最後までもつ。指導者が勝手に決めたとしたら,その研究テーマは指導者のテーマであって,研究する人のものには,永遠にならない。

萱間真美 (2013). 質的研究のピットフォール:陥らないために/抜け出るために 医学書院 pp.25-26
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