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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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自己批判と科学

自己批判は自然科学の核心部分である。科学と科学者は一般人が批判できないものではないし,そうなってはならない。科学も社会的な活動のひとつであり,科学者の多くが考えている以上に,社会全体の考え方や真実の見分け方,常識に左右される。また,科学に関する規制を科学者だけに任せることもできない。科学者も他の人びとと同様に,自己利益で動く面があるからだ。
 だが,科学を攻撃するいまの動きは,個々ばらばらのものではない。自然科学の影響力を弱め,自然科学に対する信頼感をなくし,真実の主要な基準という地位から引きずり降ろそうとする一貫した動きなのである。

アルビン・トフラー&ハイジ・トフラー (2006). 富の未来 上 講談社 pp.261
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