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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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外見ではなく

 一流科学誌『ネイチャー・ジェネティクス』は先ごろ,「肌の色というような外見や自己申告にたよらず,遺伝子型の分析を通してさまざまな人類集団を眺めていくほうがはるかに有益だ」という論説を載せたが,この主張には大いにうなずける。人種の差や特徴をあげつらってどうのこうの言うのはもうやめにして,それよりも,これまでに得た知識を医学の進展に役立てることに目を向けようではないか。これまでに得た知識とは,「特定の人類集団は特定の遺伝的遺産を共有しており,その遺伝的遺産はそれぞれが暮らした環境に適応するようそれぞれの淘汰圧を受けた結果だ」ということだ。

シャロン・モアレム,ジョナサン・プリンス 矢野真千子(訳) (2007). 迷惑な進化 病気の遺伝子はどこから来るのか 日本放送出版協会 p.87
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