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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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似たものが効く

「特徴説」によれば,神の思し召しによりこの地上を災禍や病苦が襲うこともあるが,慈悲深い神はそれを癒やす秘密の手がかりを用意されており,時期が来れば手がかりが発見されて人は救われる。神からのこの尊い贈り物について,ある神学者は,神は人間に「みずから与え給うた病気を癒す術をくださった」と,感謝をこめて書いている。
 この説の中心となっているのは,病気になった体の部位に似た外見を持つ植物は,病人や医師が患部と植物の外見との類似に気づくことができれば,その病気を治すことができるという考え方である。たとえばクルミは「頭部の完璧な似姿であるから」頭痛を治すために神によって作られ,肝臓の形に似たスハマソウは肝臓の治療のために作られたのだ。

ネイサン・ベロフスキー 伊藤はるみ(訳) (2014). 「最悪」の医療の歴史 原書房 pp.83-84
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