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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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この本を盗め

いま『この本を盗め』を読むと,当時の世界はなんと無邪気だったのだろうという感慨を覚える。搭乗券を持たずにゲートを通って飛行機にタダ乗りすることなど,9・11事件以後の世界では考えられない。窃盗に関するホフマンの言葉にも,やや古臭く思えるものがある——「ぱくることは革命を愛するゆえの行動だ」。それでも,無銭飲食の項には,ロビン・フッドさながらに,いくらかは時代を超越したことも書かれている。「スーパーマーケットが登場したころから,ぼくらは日常的にスーパーマーケットから盗んでいるが,まったく疑われていない……しかも,盗んでいるのはぼくらだけではない。これほど盗みが行われていてもスーパーマーケットは大儲けしているのだから,そもそもいかに不当な高値で売られているかわかるというものだ」

レイチェル・シュタイア 黒川由美(訳) 万引きの歴史 太田出版 pp.77
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