忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

7点スケール

 例えば,社会心理学でよく用いられる7点スケール(あるいはLickertスケール)は,格好の例であろう.つまり,7点スケールの評定法で得られたデータの被験者間の算術平均の2つの実験グループでの比較は,その代わりに5点スケールを用いた場合と矛盾しない結果になるとは限らない.また,同じ7点スケールでも,値域が{1, 2, 3,…, 7}や{-3, -2, -1, 0, 1, 2, 3}などのように異なると,得られたデータから異なる結論が得られることがある.この意味で,7点スケールは間隔尺度ではない.しかし,もし,その比較において「つねに」特定の値域の7点スケールを用いることが一般に合意されているとすれば,絶対尺度の使用ととらえて,これは構わないであろう.

吉野諒三・千野直仁・山岸侯彦 (2007). 数理心理学 心理表現の理論と実際 培風館 p.80


PR

TRACKBACK

Trackback URL:

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]