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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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外界が通る管

口から尻まで,消化管は外界の環境が体の中を通っていく管だ。これはほとんどの温血動物にあてはまる。人間を含めた動物の体内の筋肉や器官は無菌であり,体内を通る外界のものと,そうした無菌の器官との相互関係は注意深く調節されている。だから外科医は手を洗いマスクをつけなければならないのだ。もしも虫垂が破裂したり,腸に傷をつけたりすると,大変なことになる。腸内のバクテリアと食物のかすが無菌の部分にあふれだしてくるのだ。つまり食品の安全性の観点からいえば,レアのステーキはかなり安全だ。筋肉の内部は無菌なので,表面のバクテリアを焼き殺せばいいわけだ。

デイビッド・ウォルトナー=テーブズ 片岡夏実(訳) (2014). 排泄物と文明:フンコロガシから有機農業,香水の発明,パンデミックまで 築地書館 pp.31
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