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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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どちらも正論

なにしろ,資源採取の事業はたいてい巨額の先行投資を要するので,大部分を大企業が支配している。環境保護論者と大企業のあいだには,互いを敵とみなす長年の確執がある。保護論者は企業を,環境を損なうことで人々に害を及ぼしてきた。常に自社の利益を公益より優先させてきたと非難する。そう,この告発は往々にして正しい。これに対して,企業は環境保護論者を,ビジネスの現実に無知かつ無関心で,地元住民と現地政府の雇用や開発への渇望を無視し,人類の繁栄より鳥類の安寧に心を砕き,企業が環境に配慮する方針を打ち出してもけっして褒めようとしないと非難する。そう,この告発も往々にして正しい。

ジャレド・ダイアモンド 楡井浩一(訳) (2005). 文明崩壊:滅亡と存続の命運を分けるもの(下巻) 草思社 pp.250
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