わたしはその能力を「7つの決定的勝因」と名づけた。サイコパシーの7つの中核原理で,配分を間違えずにしかるべき配慮と注意を払って使えば,自分の望みどおりのものを手に入れるのに役立つ。現代生活の難題にただ反作用するのではなく対処するのに役立つ。未来の自分を犠牲者ではなく勝利者に変えることができる——卑劣な手を使わずに,だ。
1. 非情さ
2. 魅力
3. 一点集中力
4. 精神の強靭さ
5. 恐怖心の欠如
6. マインドフルネス
7. 行動力
明らかに,これらの能力が効力を発揮できるかどうかは使いかた次第だ。当然ながら,どの特質がより必要かは状況に応じて変わってくる。同時に,同じ特質でも,状況によって,例のミキシングコンソールのたとえを使えば,出力を上げたり下げたりする必要が出てくるだろう。たとえば非情さ,精神の強靭さ,行動力の出力を上げれば,あなたは自信を増し,同僚からの評価も上がるかもしれない。しかし上げすぎれば,暴君と化すおそれがある。
ケヴィン・ダットン 小林由香利(訳) (2013). サイコパス 秘められた能力 NHK出版 pp.259-260
PR