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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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オプティミズム・バイアス

これまで見てきたように,サニーブレインの重要なはたらきのひとつは,究極の報奨に向けてつねに人間を駆り立てることだ。楽観は,人間が生き延びるために自然が磨きあげた重要なメカニズムであり,そのおかげでわたしたちは,ものごとがみな悪いほうに向かっているように見えるときでさえ前に進んでいくことができる。心理学者はこれを「オプティミズム・バイアス(楽観的偏向)」と呼ぶ。程度の差はあるが,このオプティミズム・バイアスの魅力に屈しない人はほとんどいない。

エレーヌ・フォックス 森内薫(訳) (2014). 脳科学は人格を変えられるか? 文藝春秋 pp.86
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