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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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将来を想像する

私たちが過去の経験から学んでいるのは当然だが,これを一歩先に進めると,記憶の根本的な目的は過去を振り返ることではなく,前を見て将来の可能性を想像することに関わっているのではないか。これは目新しい考えではない。頭の中を描いた14世紀の古い挿絵では,記憶は想像に入り込むヘビとして描かれている。それよりはるか以前,アリストテレスとガレノスが,記憶は生活の保管庫ではなく,想像のための道具であると説明している。スウェーデンの神経科学者デイヴィッド・イングヴァルは,1985年にこの考えの現代版を提唱している。それ以来,将来思考についての研究が次々と行われているが,前述したとおり,記憶に関する研究に比べると注目度はまだ低い。

クラウディア・ハモンド 度会圭子(訳) (2014). 脳の中の時間旅行:なぜ時間はワープするのか インターシフト pp.204-205
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