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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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リーダーシップとの取り違え

サイコパスの特徴を企業のリーダーとしての資質と取り違えてしまうのは,上層部が採用や昇進や後継者育成計画の人選で意思決定をする際に,有能なサイコパスが,上層部が求めるリーダーシップやマネジメント能力を持っているように振る舞えるからだ。現に,サイコパスの魅力的な物腰や大仰な話しぶりは,“カリスマ的なリーダー”や“自信家”の特徴を思われがちだ。
 採用試験でも,応募者に,優れたリーダーシップに不可欠なカリスマ性があると認められた場合,その特性だけが強調されて神々しく見えてしまう。たった1つの特性からその人物の全人格を判断してしまうのだ。これは,面接官や意思決定者が陥りやすい傾向だ。ある特徴が神々しく見えることで,その人物についての足りない情報までがカバーされ,重要な判断に影を落とすのだ。

ポール・バビアク&ロバート・D・ヘア 真喜志順子(訳) (2007). 社内の「知的確信犯」を探し出せ ファーストプレス pp.245
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