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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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誤解がないように言っておきますが,私は何も被告人に対して「反省しなくていい」と言っているわけではありません。言いたいのは,裁判という,まだ何の矯正教育も施されていない段階では,ほとんどの被告人は反省できるものではないということです。人間の心理として,反省する気持ちになれない状況において,目に見えない「人間の心」を判決や量刑を決めるための条件にすることには無理があります。被告人が犯罪を起こした事実が間違いないのであれば,客観的事実に基づいて,淡々と判決や量刑を決めるしかありません。なぜなら,裁判という場でどんなに反省の弁を述べたとしても,被告人は自分の起こした罪と向き合っていないからです。自分の罪と向きあうのは,長い時間をかけて手厚いケアをするなかではじめて芽生えてくるものなのです。

岡本茂樹 (2013). 反省させると犯罪者になります 新潮社 pp.36
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