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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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反省文はお手軽な方法

とはいえ,未成年にとって,万引きはもちろん,飲酒や喫煙は違法行為です。したがって,罰を受けることは避けられません。言いたいことは,罰を与える前に,問題行動は「必要行動」と捉え直しをする視点を持って,「手厚いケア」をしてほしいということです。ケアをしないで,ただ反省させるだけの方法は,最悪の場合,犯罪者になるということです。少なくとも,問題行動が起きた直後の「反省文」はまったく意味がありません。意味がないどころか,さらに抑圧を強めて,大きな犯罪行動に至るリスクを高めます。
 しかしながら,中学や高校だけでなく,およそ学校と名の付くところでは,今でも問題行動が起きたときには反省文を書かせているでしょう。反省文は,ある意味,「お手軽」な方法であるとともに,「りっぱな反省文」を読めば誰もが納得するからです。しかし,それでは問題を悪い形で先送りさせているだけです。

岡本茂樹 (2013). 反省させると犯罪者になります 新潮社 pp.69
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