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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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スタンフォードのスター心理学者

ターマンは,心理学というまだ新しい分野の有名人だった。自分でそれがわかっていたし,仲間もわかっており,大学もわかっていた。病気にでもかかろうものなら,スタンフォード大学事務局は非常に心配した。1926年,ターマンがインフルエンザのために東海岸への旅行をキャンセルしたとき,学長のレイ・ライマン・ウィルブールは,「具合が良くないと伺って心配しておりますが,ご自愛なさっていることを嬉しく存じます」という気遣いの手紙を書き送った。1920年代のスタンフォードにおいて,ターマンはただ有名で革新的な研究者であっただけでなく,権力者でもあった。心理学部は「彼」のものであり,末端の学生に至るまで,全員がそのことを知っていた。

デボラ・ブラム 藤澤隆史・藤澤玲子(訳) (2014). 愛を科学で測った男 白楊社 pp.41
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