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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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よいところを無理に見つける教育の弊害

 すこしでもよいところを見つけてほめる----この「ほめる教育」の接し方は,子どもや若者をつねに「よいー悪い」の評価の対象として見るということを意味します。子ども・若者の行動を「よいー悪い」という点において価値づける評価のものさし(尺度)を,頭のなかにつねに用意しておく。子どもや若者がなにかをしたら,即座にそのものさしをあてはめる。そして,すこしでもプラスの値がふくまれていたら,よくできたとか,がんばったねどとほめる----。
 そういうことをやっているのです。これは,ひとりの人に接する接し方としては,かなりかたよった接し方だということを認識しておくべきです。このような評価のものさしをあてはめることなどしないで,その人のありのままの姿をそのまま受けとめて接するということだって十分に可能なわけですが,それとは遠くかけ離れた接し方なのです。


伊藤 進 (2005). ほめるな 講談社 p.46-47
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