最近の研究でわかったこととして,10代よりあとの結婚のほうが,離婚は少なくなりますが,それはあくまでも25歳前後までに言えることなのです。25歳以後は何歳で結婚しようと,離婚率に変わりはありません。結婚はできるだけ先延ばしにしたほうがいい,という説とは逆を示しています。
年齢を重ねた夫婦は成熟度が高いかも知れませんが,晩婚はそれ自体がリスクを負っています。一緒に成長するというよりも,互いの人格やライフスタイルがほぼできあがっているので,なにかと柔軟性に欠け,歩み寄る余地が少なくなるとも言えます。おまけに若いころ,気軽で無責任な付き合いばかりしていると,どうしても本当の愛を知らないままになりがちです。よりよい相手を求めてえり好みするのもほどほどにしないと,時と共に独身者の数も減っていきます。
メグ・ジェイ 小西敦子(訳) (2014). 人生は20代で決まる:TEDの名スピーカーが贈る「仕事・結婚・将来設計」講義 早川書房 pp.122-123
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