忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

人類の進歩に貢献する

 次女が高校入試の面接のときに,「将来の夢は何ですか」と聞かれて,「人類の進歩に貢献する」と答えたんです。普通は,「資格を取って保母さんになる」というような答えが返ってくるのかもしれませんが,それで次女の面接の担当だった先生はどうしたか。目をそらして「じゃあ,○○さんは?」と隣の子に矛先を移した。うちの娘は完全にスルーされた。
 そのとき次女は「何か燃えた」と言います。何に燃えたのかというと,生徒がそういうことを言ったら普通,反応が来てしかるべきでしょう,と。「あなたの言う,人類の進歩に貢献するとはどういうことなんですか」などと聞いてくれれば,その問いに精一杯答える準備があったのにと悔しがる。
 長女のときはこんなふうじゃなかった。長女が行っていたのは古い歴史がある都立高校で,その高校からは各方面で活躍した人がいっぱい出ている。面接のときに,長女は「わたしも,この偉大な伝統の一部になる」って高らかに宣言したら,卒業式のときに国語の先生が「Mさんの面接の受け答えを今でも覚えている。素晴らしかった」と言ってくれました。

鈴木光司・竹内 薫 (2009). 知的思考力の本質 ソフトバンク クリエイティブ p.160-161
PR

TRACKBACK

Trackback URL:

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]