2011年,《ハフィントンポスト》紙にハミルトン・カレッジの学生ガリア・スレイェンの小さな記事が載った。ガリアは全米摂食障害周知週間に寄せて,高校時代におこなったプロジェクトに関する記事を書いたのだった。その記事は各メディアから注目を浴び,ガリアはほぼ毎朝,テレビのニュース番組で取り上げられることになった。
なぜそこまで注目されたのか?ガリアが作った等身大のバービー人形のせいだ。それはバービー人形を実物の人間のサイズに直したもので,身長175センチ,バスト99センチ,ウエスト46センチ,ヒップ84センチ。靴のサイズは21.5センチで,体重は50キロ。WHRはなんと0.55。そのスタイルではバービーは立っていることもままならない。すぐに転んで,赤ん坊のように這い這いで移動するしかない。現実的なプロポーションの人形で遊ぶより,バービー人形で遊ぶとそれだけで,少女は自分の体に対して不満を抱くようになるという実験結果には大いにうなずける。
マシュー・ハーテンステイン 森嶋マリ(訳) (2014). 卒アル写真で将来はわかる:予知の心理学 文藝春秋 pp.86-87
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