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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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分割論者と包括論者

DSM-IIIでは,それまでの診断分類に比べて多くの診断カテゴリーが取り入れられ,それによって併存診断が増えることになった。診断分類を作成する際には,細かくカテゴリーを分けようとする“splitter”(分割論者)と呼ばれる立場のグループと,あまり細かく分けないで大きくまとめて取り扱おうとする“lumper”(包括論者)と呼ばれるグループとの間での葛藤が生じることが多い。DSM-IIIの作成過程では,“splitter”の力が強く,多くの細かい診断分類が追加されることになった。しかも,実際に診断を下す際には,見落としのないようにできるだけ多くの疾患カテゴリーを診断するように勧められている。

大野 裕 (2014). 精神医療・診断の手引き:DSM-IIIはなぜ作られ,DSM-5はなぜ批判されたか 金剛出版 pp.42-43
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