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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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基準というものは

米国の疫学者であり衛生工学者のウィリアム・セジウィック氏(1855〜1921)の言葉に,このようなものがある。

 「基準というものは,考えるという行為を遠ざけさせてしまう格好の道具である」

 基準値はいったん定められると,あたかもある種の「権威」のようになり,その根拠を深く考えることなく使ってしまいがちである,という戒めである。ある基準値を使いまわして決められた基準値は,ときに十分な安全を確保しているとはいいがたかったり,まったく理屈に合っていなかったりする。当初の目的とはかけ離れた,ちぐはぐなものになってしまうのである。

村上道夫・永井孝志・小野恭子・岸本充生 (2014). 基準値のからくり:安全はこうして数字になった 講談社 pp.17-18
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