忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

生菌数の基準

多くの食品は,それぞれ生菌数の上限値が決められている。罰則があるものとしては「食品衛生法による食品別の規格基準」,また,罰則のない自主規定として,厚生労働省が示す「衛生規範」や地方自治体が示す「指導基準」がある。だが食品によっては,かなり高い生菌数を認められているものがある。たとえば弁当や惣菜は,1g当たりの上限値が加熱食品では10万個だが,非加熱食品では100万個まで認められている。やはり非加熱食品の生和菓子は,東京都では50万個まで認められている。加熱しないかぎり数を減らすことはできないが,加熱したら別な食べ物になってしまう(!)というジレンマの中で,このくらいなら製造者がなんとか達成できるだろう,という現実的な観点から決められているのである。
 いずれにせよ,非加熱食品の基準値は腐敗がみられる生菌数の10分の1でしかなく,安全のための余裕はほとんどないだろう。

村上道夫・永井孝志・小野恭子・岸本充生 (2014). 基準値のからくり:安全はこうして数字になった 講談社 pp.30-31
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]