忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

化学物質の基準値

化学物質の基準値には,もともとは大きく分けて「環境基準型」の基準値と「残留農薬型」の基準値の2種類があった,ということを覚えておくとよいだろう。言い換えれば,「無毒性換算型」の基準値と「ALARA型」の基準値の2種類である(「ALARA」とは「できうる限り低く」=As Low As Reasonably Achievableという意味)。両者はともに化学物質の基準値としては歴史が古く,いわば「基準値の基礎」とも呼べるものである。
 また,これらは両者とも「受け入れられるリスクの大きさにもとづく」という考え方が生まれる以前の考え方で決められた基準値であり,その意味では古典的な決め方の基準値ともいえる。無毒性換算型は「無毒性=ゼロ」であるから文字どおり,ゼロリスクを目指す考え方であるし,「ALARA」にしても,健康影響とは無関係にわずかでも毒物が入っていたら感覚的に「イヤ」なので,できるかぎり減らす努力をしましょうという考え方だ。

村上道夫・永井孝志・小野恭子・岸本充生 (2014). 基準値のからくり:安全はこうして数字になった 講談社 pp.130-131
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]