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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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「選択と集中」の対立語は「ばらまき」か?

 「選択と集中」の対立語として,しばしば言われるのは「ばらまき」である。われわれは,「ばらまき」と言われると,何か悪いことをしているような気分にさせられる。しかし,「選択と集中」の対立語は必ずしも「ばらまき」ではない。対立する概念は,「多様性」であり,「寛容性」であり,「持続性」ではなかろうか。「多様性」は単に種類が多いことではなく,その1つ1つに価値を認めることである。そのためには,広い視野と見識,そして「寛容性」が必要である。そのような基盤の上に,社会と学問の「持続性」が生まれるのだと思う。「選択と集中」だけを考えていると,心の豊かさを失ってしまうであろう。

黒木登志夫 (2009). 落下傘学長奮闘記 大学法人化の現場から 中央公論新社 p.296
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