忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

一気書きはダメ

たいていの人は,気の向いたときに一気に執筆する「一気書き」(binge writing)という無駄で生産的な方法をとる(Kellogg, 1994)。書くのを先延ばしにして不安にかられ,ようやくやってきた土用を執筆だけに費やしたりする。それでも,文章はある程度書ける。焦燥感も解消される。けれども,「一気書き」のサイクルはそのまま次週に持ち越される。「一気書き」派が,執筆が進んでいないことで焦燥感や不安にかられている時間は,スケジュール派が実際に文章を執筆している時間より長い。スケジュール通りに執筆していれば,書けていないことに思い悩む必要はない。書く時間を見つけられないと愚痴る必要もないし,夏休みになったらどれほどの文章を書けるだろうと夢想する必要もなくなる。ということで,決めた時間に文章を書いて,文章のことなどさっさと忘れてしまおう。そう,心配すべきことなら,もっと他にいくらでもある——コーヒーを飲み過ぎていないだろうか,犬が裏庭のきたない池の水を飲んでいないだろうか…,とか。でも,いつ文章を書けばよいのかについては心配しなくてよい。そう,明日の朝8時には,机に向かって執筆にとりかかっているだろう。

ポール・J・シルヴィア 髙橋さきの(訳) (2015). できる研究者の論文生産術:どうすれば「たくさん」書けるのか 講談社 pp.15-16
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]