忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

煙草の理由と似ている

この最後の言い訳が,一番滑稽で,理屈が通らない言い訳だと思う。ありとあらゆる理解不能な理由ゆえに執筆スケジュールを立てたくない人たちからよく耳にするのが,この言い訳だ。「内からあふれてくるものがあるときに,一番よいものが書ける」「気がのらないときに執筆しようとしてもしょうがない。書く気にならないと」と彼らは言う。現に執筆できていない人がこれを言うのは,なんとも妙な話だ。喫煙常習者が,煙草を擁護して,煙草を吸うとリラックスできるというのにとても似ているかもしれない。実際には,ニコチンが切れると,緊張感が増すことが知られている(Parrott, 1999)。執筆できなくて困っている人がスケジュールへの嫌悪感を吐露するというのは,要するに,執筆ができない原因に固執しているということだ。書きたいと思った時にのみ書くべきだと考えるなら,まず,以下の点について自問してみるというのはどうだろう。「これまで,その方法で執筆できてきたか」「自分が執筆している量に満足しているか」「執筆時間を捻出したり,やりかけのプロジェクトを完成させたりするのにストレスを感じていないか」「夕方や週末の時間帯を執筆の犠牲にしていないか」。

ポール・J・シルヴィア 髙橋さきの(訳) (2015). できる研究者の論文生産術:どうすれば「たくさん」書けるのか 講談社 pp.25-26
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]