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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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お手上げ

最終的には,1990年代の犯罪率低下を理解するためには,規範の変化——これは,その30年前の犯罪率の上昇を説明するのにも有効だった——に注目しなければらないということだ。警察改革がアメリカ,とりわけニューヨークの暴力犯罪の急減に寄与したことはほぼ間違いないとはいえ,刑務所や警察をアメリカのように増強したわけではないカナダや西ヨーロッパでも,犯罪は(度合いこそ異なるが)減少した。頭の固い犯罪統計学者のなかにも,お手上げ状態となり,犯罪減少の主要な理由は数量化が困難な文化的・心理学的変化にあるとの結論に至った者もある。

スティーブン・ピンカー 幾島幸子・塩原通緒(訳) (2015). 暴力の人類史 上巻 青土社 pp.237
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