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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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醜悪か清浄かの二者択一

人間の心があらゆるものを醜悪か清浄かの度合いで測りたがり,それを道徳的に正当化したがるということは,これまでにあちこちで言及してきた。この尺度の両端で同一視がなされる。一方では,不道徳が不潔さや肉欲や快楽主義や放蕩と同一視され,他方では,美徳が清浄さや貞節や禁欲主義や節制と同一視されるのだ。このような混同は,食物に関する感情にも影響を及ぼす。肉を食べることは汚くて享楽的であり,したがって悪い。一方,野菜だけを食べることは清潔で禁欲的であり,したがって善いのである。

スティーブン・ピンカー 幾島幸子・塩原通緒(訳) (2015). 暴力の人類史 下巻 青土社 pp.153-154
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