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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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心理学の死神集団

IQテストの運動は第一次大戦期に大きく前進した。ハーバード大学のロバート・ヤーキズ教授が陸軍を説得し,士官候補生選抜の1つの方法として,さらにはIQ運動が統計記録を積み重ねて証拠を確立するのを助けるため,約200万の新兵にIQテストを実施することを認めさせた。これが史上初めて大規模な知能テストを実施した例である。ヤーキズ,主任助手たち,テスト結果を分析した著作のすべてが,優生学の傾向を強く示した。米国で最も頭の切れる若手政治ライターだったウォルター・リップマンは,当時の支配階級の中で優生学とIQテストに強く反対した珍しい人物で,ヤーキズと同僚を「心理学の死神軍団」と評した。

ニコラス・レマン 久野温穏(訳) (2001). ビッグ・テスト:アメリカの大学入試制度 知的エリート階級はいかにつくられたか 早川書房 pp.33-34
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