忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

自然のアリストクラシー

トーマス・ジェファーソンが1813年に「自然のアリストクラシー」という言葉を用いたのは,「アリストクラシー」という単語がそれまでのあいだに,全面的にではないが,少し変化した証拠だ。コナントが好んで引用したもう1人の提唱者,ラルフ・ウォルドー・エマソンは1848年,「アリストクラシー」という題名のエッセイを執筆し,この単語は,相続で受け継がれた特権を意味するのでなければ,ジェファソンが示したような安心感があると述べた。「上流階級の存在は,優秀さに依存するかぎり有害ではない」実際,エマソンの理想社会は,人選に良い方法があればの条件付きで,プラトンが提唱した正統派の貴族政治であった。エマソンは冗談めかして,だれの優秀さでも測れる「人間測定器」があれば良いのにと表現した。「各人が評価を受け,各人が各成人市民の真の数値や重みを承知し,各人はいるべきところに位置し,実行・使用する強大な権力が各人に委託されるところを見てみたい」

ニコラス・レマン 久野温穏(訳) (2001). ビッグ・テスト:アメリカの大学入試制度 知的エリート階級はいかにつくられたか 早川書房 pp.57
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]