忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

180個で10%

全ゲノム関連解析の結果,成人の身長を決める遺伝子が180個発見されたのですが,これらの遺伝子全部でも,身長への影響は10%でしかないことが明らかになりました(2010年の報告)。現在では数千個の遺伝子を調べても,身長のバラツキの45%しか説明しないとされています。
 でも,もしそうだとするなら,あんまりだという気がします。遺伝によって身長が決まると言いながら,身長を決める遺伝子は数千個以上あるというのなら,個人の身長を説明しようにも説明のしようがありません。また,もしかして将来,身長を高くする薬を発明するとしても,これではいったい,身長を決定するどの要素を目標にして薬を開発するといいのか,目標の立てようがないでしょう。

土屋廣幸 (2015). 性格はどのようにして決まるのか:遺伝子,環境,エピジェネティックス 新曜社 pp.98
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]