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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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SPS値

さまざまな動物や,人間の脳スキャンによる最近の研究は,行動する前によく考えるかどうかという点で,わたしたちはいくつかのタイプに分かれることを示唆している。この特質はSPS(感覚処理感度)と呼ばれ,人格のあらゆる特質と同じく,遺伝の影響を受ける。
 SPS値の高い人は,早い段階から,自分の行動について熟考するが,同じ状況下でも,SPS値の低い人は,事態を楽観し,真っ先に行動する。先の章で,幼少時の虐待に対する反応の違いをもたらすとした可塑性遺伝子が絡んでいるのかもしれない。ルイーズとニッキーの行動が異なるのは,どちらかの,SPSに影響する重要な遺伝子がエピジェネティックに変更されて,ニッキーがより敏感で気難しくなった結果と見ることができる。

ティム・スペクター 野中香方子(訳) (2014). 双子の遺伝子:「エピジェネティクス」が2人の運命を分ける ダイヤモンド社 pp.296
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