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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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差別の理由とは

差別主義者,排外主義者は必ず「差別の理由」を訴える。私のもとにもヘイトスピーチを正当化するための「理由」が,これまでにもメールや電話などで多数寄せられてきた。
 そのたびに私はこう答えている。
 マイノリティ差別を正当化できる「理由」など一切,存在しない。ヘイトスピーチというのはマイノリティに対する暴力,攻撃,迫害である。人間としての尊厳を傷つけ,また社会全体をも破壊するものだ。もしも「理由」如何によってそれが許容されるならば,世界中にはびこる様々な差別——黒人差別,ユダヤ人差別,アラブ人差別なども正当化されてしまう。あるいは第二次大戦中,日本人であるということだけで収容所送りとした米国の差別政策すら認めなければならない。

安田浩一 (2015). ヘイトスピーチ:「愛国者」たちの憎悪と暴力 文藝春秋 pp.223-224
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