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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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「いい先生」

それでも,生徒のために学んだことを情熱的に話す教員は,生徒から“いい先生”と評価される。このような教員は
生徒から“いい先生”と評価されることを拠り所にして,自らの実践を正当化していく。そのため,学問的手法や科学性,客観性というものを引退するまで身に付けることができない。
 “いい先生”が生まれる構造は,学問的手法などについてよく知らない生徒たちが,自分たちのことを考えて懸命に業務を遂行しようとしている教員のことを,“いい人”と判断し,その“いい人”がたまたま“先生”をしていたから“いい先生”と読み換えられているに過ぎない。
 無論,この程度で“いい先生”と言われるということは,その他の教員が生徒にとって“どうでもいい先生”であることの証明でもある。

林 純次 (2015). 残念な教員:学校教育の失敗学 光文社 pp.28
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