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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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ハロー効果

第1次世界大戦中,エドワード・ソーンダイクというアメリカの心理学者が上司は部下をどう評価するかについて調査していた。あるとき,ソーンダイクは陸軍将校に依頼して,知性,体格,リーダーシップ,性格などさまざまな面から部下の兵士を評価してもらった。その結果に彼は驚いた。「優秀」と思われている兵士は,ほぼすべての項目で評価が高かったのに対し,そう思われていない兵士はどの項目も標準以下だったのである。まるで,顔も姿勢もいい兵士は銃撃も靴磨きもハーモニカもうまいと思われているかのようだった。ソーンダイクはこの心理傾向を後光(ハロー)が射している様子になぞらえて,ハロー効果と名づけた。

フィル・ローゼンツワイグ 桃井緑美子(訳) (2008). なぜビジネス書は間違うのか:ハロー効果という妄想 日経BP社 pp.91
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