忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

待ち伏せ型の巨大化

獲物が近くに来るのをじっと待つタイプ,いわば待ち伏せ型の捕食動物は,ほかの捕食動物よりもはるかに巨大な武器を持つ方向へ進化する。たとえばサーベルタイガーは,待ち伏せ型の捕食動物である。木の枝から飛び降りて,無防備な獲物の首に犬歯を突き刺す。このタイプの捕食動物は,ピラニア同様,もはや獲物を追いかけて捕まえることをしない。そのため,たいていは速く走ったり泳いだりしない。その代わり,草陰に隠れるハンターのように風景に溶け込み,じっとしたまま,獲物が近くに来るのを待つ。そして不幸な獲物が通りかかったら,隠れ場所から突進し,あごで噛み付いたり肢で殴りつけたりして攻撃し,瞬時にしてその行動能力を奪ってしまう。相手は,何が起きているのかさえ分からず,逃げる暇もない。

ダグラス・J・エムレン 山田美明(訳) (2015). 動物たちの武器:闘いは進化する エクスナレッジ pp.59
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]