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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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交尾ができるのは

結局のところ,体が大きく,健康で,立派な武器を備えたオスが,繁殖競争に勝つ。フェニックスパークのダマジカの場合,後尾に成功するのはオス10頭につき1頭に過ぎず,交尾の大半(73パーセント)は,たった3パーセントのオスにより行われている。つまり,90パーセントが失敗し,ごくわずかな個体のみが無数の成功を手にする。このように交尾には極端な格差があり,それが強い性淘汰をもたらし,体の大型化,体力の強化,武器の巨大化へと進化を進める。最高の条件のオスにしてみれば,立派な武器にエネルギーを費やすことで得られる繁殖の利益は,すべてのコストを補って余りあるものだろう。しかしそれ以外のオスにしてみれば,巨大な武器は大きな犠牲を強いるものでしかない。

ダグラス・J・エムレン 山田美明(訳) (2015). 動物たちの武器:闘いは進化する エクスナレッジ pp.154
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