忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

フロイト,ユング,スキナー

ジーグムント・フロイト,カール・ユング,B・F・スキナーという,思いもよらない3人が現在の研究にそれとなく影響を与えているが,その教訓は彼らが意図したものではないかもしれない。フロイトの影響は人間の行動における無意識の(不随意)プロセスの強調にあるが,現在の説明は明らかに精神分析的なものではない。カール・ユングの影響は大昔の本能的行動の探究に見られるが,私が考える人間の「アーキタイプ(元型)」はもちろんユング心理学のものではない。B・F・スキナーの行動のアプローチは,人々が動機として主張するものではなく彼らの行動に注目するものだが,これはフロイトのテーマでもある無意識にコントロールされた人間の行動の研究に有用であることがわかる。マルクスの影響もあったが,これはカールではなくグルーチョの方だった。

ロバート・R・プロヴァイン 赤松眞紀(訳) (2013). あくびはどうして伝染するのか:人間のおかしな行動を科学する 青土社 pp.13-14
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]