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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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100分の1のサル

効率的市場仮説で想定される正規分布を前提に考えると,年率46.5%を超える素晴らしいパフォーマンスを残すファンドマネージャーはほぼ100人に1人現れる。重要なのは,これは単に確率の問題で,ファンドマネージャーの資質は関係ないということだ。つまり,ダーツ投げのうまい猿を100匹用意すれば,そのうちの1匹は素晴らしい成績を収めることになる。もしサルに人と意思疎通できる術があるとしたら,そのサルは「自分は相場を予測することができる。効率的市場仮説はたわごとに過ぎない。相場を予測することができる自分がその証拠だ」と主張するに違いない。100分の1のサルは,自分が成功した投資手法(ダーツの投げ方)を得々と語り,その片言隻句を聞こうとセミナーには人だかりがするだろう。

田渕直也 (2015). だからあなたは損をする 投資と金融にまつわる12の致命的な誤解について ダイヤモンド社 pp.24
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