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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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高い出生率

高い出生率を維持することは強力な人口戦略となる。人口の多い集団に脅かされている少数宗派にとってはなおさらである。たとえばモルモン教会は,現在の増加率はおそらく横ばいではあるものの,創設後100年間は10年ごとに40パーセント増加し,1980年代の10年間は70パーセントと一時的に増加したこともあった。高い出生率と精力的な伝道プログラムによって達成されたこのいちじるしい増加は,教会の存続を揺るぎないものにした。モルモン教の初期,預言者ジョセフ・スミスが殺害されて信徒たちがユタ州の未開の荒野へ追放されたころは,とても楽観できる状況ではなかった。信徒たちは数で勝れば安全であることを理解し,信徒増加に努めてきたにちがいない。

ニコラス・ウェイド 依田卓巳(訳) (2011). 宗教を生み出す本能:進化論からみたヒトと信仰 NTT出版 pp.243
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