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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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サリエンス

中毒者を惹きつける薬物類の力を表すときに脳科学者がよく使う用語に「顕著性(サリエンス)」があるが,これは好むというより欲する感覚,いや,必要とするという感覚でさえある。顕著性の発達は,経験を伝達する神経経路にたどることができる。この経路は,脳の下側の,腹側被蓋野と呼ばれる領域から,側坐核,海馬,前頭前皮質など,報酬,動機づけ,記憶,判断,抑制,立案に関連した脳領域へと拡がっていく。

サリー・サテル スコット・O・リリエンフェルド 柴田裕之(訳) (2015). その<脳科学>にご用心:脳画像で心はわかるのか 紀伊國屋書店 pp.97−98
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