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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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感情を当てるか

ノルウェーのベルゲン大学を中心とした研究グループは,92名の男性受刑者に,人物の目の部分の写真を見せて,それがどんな感情を示しているのかを読み当てるテストをしました。
 その結果,二次性サイコパシー傾向の高い人は,ネガティブな感情や中性的な感情が表出されているのを当てるのが苦手でした。「中性的な感情の表出」とは,とくに感情が表現されていないということです。ところが,一次性サイコパシー傾向の高い人は,中性的な感情が表現されているのを当てるのがむしろ得意でした。
 これは,これまでの実験結果からの予想に反する結果ですが,サイコパシー傾向の高い人が,人に付け入るのがうまいということを表しているのかもしれません。ときに,人の目から敏感にその人の気持ちを読み取ってしまうのです。

杉浦義典 (2015). 他人を傷つけても平気な人たち 河出書房新社 pp.143-144
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