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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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最初の衝動

アメリカの政治で,真に強力で大がかりな反知性主義への最初の衝動となったのは,ジャクソン派の選挙運動であった。その専門知識層への不信,中央集権化への嫌悪,固定した階級の枠を根絶したいという欲求,重要な仕事はだれもが遂行できるという説などが重なった結果,この国で18世紀以来受け継がれてきたジェントルマンによる統治体系は否定され,公的な生活における知識階級の特別な価値も否定されるにいたった。それにもかかわらず,多くの知識人や文人,とくに若い人びとはジャクソンの主義主張を支持した。これは知識階級によく向けられる非難,知識階級が一般庶民の利益になるような運動に共鳴しないという非難が名ばかりであることをよく表している。

リチャード・ホフスタッター 田村哲夫(訳) (2003). アメリカの反知性主義 みすず書房 pp.136
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